まわり(弟とか相棒とか)が普通にもってるもんで、『水張り用パネル』での水張りしか考えてなかった…です…。
(もしかして、程よいベニヤ板ってのがベニヤパネルの事だったらごめんなさいー)
水張り用の木製パネルは、反りにくいように木枠にベニヤ板を貼ったもの。で、パズルの額縁みたいに枠がついてます。
サイズ大きくなると、横方向に補強材も入ってます。
色んなサイズあるし、1枚あると便利だから…ちょっと街の油彩とか売ってるような画材屋さんで水張りテープの辺りに一緒にあるハズなんで探してみてください。
『水張りとは』
紙というのは水を含むと伸びます。
狭い範囲は特に気になりませんが、広範囲を塗っているとどんどんそこだけ紙が伸びていきます。
表面がぶよぶよにたるんできます。
表面がでこぼこした状態できれいに色を塗ろうとしても、紙に波が出来てしまっているので、谷の部分に絵の具がたまって塗りむらができます。
それを防ぐために、最初に紙を塗らして伸ばすだけ伸ばしておいて、ピーンと引っ張って固定しておく、という手法です。
なので、紙を全部どぼんしてもいいですが、紙が乾くのに時間がかかります。
どぼんしたあと、紙が水を吸うまで観察します。
(紙がへたーっとしてきたら準備OK)
貼り終わった後に、トレスダウンするなら伸び率考えずに伸ばしきりますが。
紙によっては、縦と横で伸び率が違ったりするので、全力で紙をのばしきると…絵が歪みます。
(相棒が好きなクラシコファブリアーノとか、膨張率が横3mmなのに縦5mmとか…完成した自分の絵が、下書きに比べて縦にのびてて笑った記憶が…。)
ハケなければ、霧吹きって手もありますが…。
(障子はりと一緒)
どうかなぁ。
(って、ハケがないと水張りテープはどうやって水つけてますか?あれ?)
で。ほどよく水吸って膨張した紙を、板に密着。
テープではりつけて紙を固定。
紙が乾いてから、塗り開始。
(梅雨時は…全然乾かないから泣きそうです…)
全力で紙がのびた状態で水張りができてると、切り取るときに…ボン!っていうかビン!っていうか。紙が元に戻る音がします。
板なのは、密着したあと摩擦が多いからズれないってのもあると思うんですが、しならないからってのだと思うので。
カッティングマットみたいにしなるものは、しなった時に紙が元に戻ろうとする力に負けて、テープが剥げるんだと思います。
(つるつる面だと、更にテープもはげやすいし)
あと、厚みのあるスケッチブック(コットマンのウォーターカラー230g)とかだと、別に水張りしなくても紙に厚みがあるから大丈夫です。
…と、まぁ…。
こんな感じで参考になればいいですが…。
あのマットで水張りするなら、マスキングテープとかのが失敗しないかもしれない…です…。
でも、手で上をいったりきたりしてると粘着部分がはみでてきて紙が汚れちゃうかなぁ…。うーんうーん。