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2009年01月

最初にあやまっておこう…

  • 2009/01/28

ファイル 386-1.png

これ、最初は団長が二人いたんです…。
こまめたんとことうちの団長をダブルで描こうとして、そのびみょーな表情がかきわけできんかった。
で。
途中でなおしたら、表情がーびーみょーうーだーわーわーわー。
団長じゃなくて4主とかだったら描きわけできそうなのに!!
あの表面にてて方向性も似てるのに最後に決定的な壁がある二人になるのに(主に声が原因…。苦笑)

今週末が山場です。
潜るぞー。(とか言いながら逃避で出てくる可能性大)

そういえば『幻想水滸伝ティアクライス公式コンプリートガイド』が出ますね!!
あと限定版についてたのとは別のサントラが販売は知ってましたが、そっちには限定版には未収録の音楽も入ってるらしいとか…。
それ…なんかちがくないか…。
サントラ魔神なので2枚内容がかぶってようが…買ってしまいそうな私がいます。

相手が焦げそうな勢いで

  • 2009/01/27

ファイル 385-1.png

熱く語った手紙を出してたつもりだったにに、実はそのポスト使用不可でした。
みたいな…。

ことをやってくれるのはテッドだと信じてます。

…実際問題熱く語ったメールのみが相手に届いてないという現実…。
迷惑メールのバカー…。

…シャーペンが巨大化…してる訳じゃないですよ。

  • 2009/01/26

ファイル 384-1.jpg

小さく描いた方がバランスがとれるとはいえど…ちっさく描きすぎた話。

焔に透ける

  • 2009/01/25

広場に組まれた薪の櫓。
日が暮れるのを待って移された炎は天に伸び

夜の空を 赤く染める。

白地に赤の刺繍の施された衣装で、炎を背に踊るのはマリカとジェイルだ。

体の動きを追うように、衣装から長く伸びた布が波打つ。

薪の燃え落ちる音。火の粉。

タールと手拍子。

夜空に溶ける鈴の音。

「はー、きっれーだなー」

いつもとは別人のように見える友人達に、リウはぽかんと口をあけた。

今日は、シトロ村で年に一度行われる祭りの日。
城下町で行われるような華やかさはないものの、何日も前から用意していただけあって、
村の大きさからすれば盛大なものだった。
皆で祭り用に捕りにいったイノシシも、向こうの大鍋で煮込まれていておいしそうな香りが
漂ってきている。
奉納の儀式が終わったら、みんなに振舞われるらしい。

こんなに活気のある祭りに参加するのは、リウにとって初めてのことだった。
あの村にも祭と名のつくものはあったが、灯篭を持って練り歩く系の静かなもので。

「こっちの方がだんぜん好きだなー」

シスカさんから貰ったおこぼれのトウモロコシを齧りながら、二人の踊る姿
そしてそれを思い思いに見守る村の人たちを眺める。

あの引き篭もりの人たちに、ほんのちょっとでもいいからこの祭にかける情熱とかってヤツを
分けてやってほしいものだ。

「・・・ん。そういえば」

トウモロコシ最後の一口に噛り付こうとしたところで、リウの手が止まった。
こういう行事となれば、最前列にいそうなのが見当たらない。
イノシシ捕りには一緒に出掛けていたのに。

「具合悪そーにしてたっけ?いや、いつもどおりだったよーな気がしたけどなー」

リウは、踊りを見守る輪からするりと抜け出す。

まず居るとしたらたまり場だ、そう思って中を覗いてみたが誰もいない。
後、心当たりを何箇所か当たってみたがそこにも姿はなかった。
念の為そこから見える村の入り口を確認してみるが、外へ続く門は閂が掛けられていて、
誰かが出て行ったような形跡もない。
まぁ、柵を越えていけないこともない・・・けど。

「んもぅ、どこ行ってんだよ」

リウは溜息をついて、もう一度たまり場のほうを振り返る。
と、一瞬何か影らしきものが、屋根の上で動いた気がした。

(あぁ、あそこね)

リウは、肝心の一箇所を確認し忘れていたことに気付いた。
もう一度たまり場に戻って、今度は裏側にまわる。
そして、持っていたトウモロコシを窓下の空樽に置いた後、その樽、窓の縁とを使って屋根に
手を掛けた。

すると思ったとおり、屋根の上には寝転がって空を見上げている探し人の姿があった。

「なーにやってんの」

声を掛けると、寝転がっていた少年が文字通り飛び起きた。

「っ!?」

本気でびっくりしたらしく、初めに寝ていた場所から体がかなりずり落ちている。

「なんだ・・・リウか。びっくりさせんなよなぁ」

けれどそこで屋根から落ちたりしないのは、さすがだ。
オレなら間違いなく落ちてるなーと見ている前で、少年はそう言いながらもひょいっと立ち上がり
手を伸ばす。

「ゴメンゴメン」

リウは誤りながら、その腕に掴まって屋根に上った。

地上にいるよりも、頬を掠める風が心持ち涼しく感じる。
祭の音も少し遠い。
リウは風に目を細めながら、足許で座りなおした少年――ヤンに声を投げた。

「どっか悪い?」
「いや別に。どっこも悪くねえよ」
「じゃ、混じんないの?」
「まぁな。別に興味ねぇし」
「ふーーーん?」

リウの答え方に含むものを感じたのか、ヤンの顔が上がる。
無言で見詰め合うこと暫し、視線を逸らしたのはヤンだった。

ヤンは胡坐をかいた上に肘をつくと、手の甲に顎を乗せ視線を落した。

「あの踊り、村のシキタリでシトロ村で生まれたものしか踊れねぇことになってんだ」

ヤンの瞳の中の、炎がゆれる。

「オレは別に何とも思ってなかったんだけどさ。祭りに来ちゃいけねぇって言われたわけでもねーし。
勿論踊りたい訳でもなかったしな。けどあいつらはそれが許せなかったらしくってさ、『なんでヤンは駄目なのっ
それじゃあ私も踊らない』ってマリカが言い出したら『オレも』ってジェイルまでスト起こしちまって、
その後すっげー大変でさ」

「あーーなんか想像つくなー」
「だろ」

ヤンは苦く笑う。

「あいつらの気持ちはすっげー嬉しかったけどさ、・・・・・・変えていいものと悪いもんってあるだろ。
この祭だって、村長のじいさんのじいさんよりもっと昔から、変わらないで守られてきてるモンだからさ。
オレなんかの為に、どうこうしていい問題じゃねぇんだよな」

夜風が、グレイシルバーの髪先を揺らした。
いつもよりも声が静かな所為か、その横顔が違う人間に見える。

「・・・だから『祭嫌い』、ね」

リウは笑みと困惑の混じった表情で呟くと、ヤンの隣に腰を下ろす。

「それでヤンはさ・・・、さみしくない?」
「そんなこと思ったことねーよ」

その言い方は、強がったものではなくて。
何故だかとても深くて優しい・・・声だと思った。

「別に此処の生まれじゃねーからとか、そんなことで差別されたことはねーし」
「だよね。ここのヒトタチって懐深いよねー。こっちが逆にびっくりするくらい」
「あぁ。すっげーいい人たち」

ヤンはそういって鼻の下を擦って笑った。
その表情に、リウはこの村に来た時のことを思い出した。

そもそもリウがこの村に住み着くようになったのは、行き倒れかけていたところをヤンに拾われたからだった。
普通なら何処の誰かも解らない人間だ、警戒されてそのまま無視されて置き去りにされてもおかしくない。
例え一宿一飯の恩は与えられたとしても、それだけだ。

だが、シトロ村は違った。
まあ本当に、呆気ないほどのお気軽さで、村に世話になることになった。

初めは、何てノンビリ平和ボケした村なんだろうと思ったが・・・『ヤン』という前例があったのだ。

明るくて、真っ直ぐで、村の人たち皆から愛されて。
甘やかされているから。苦労したことが無いから。
そんな理由を勝手につけて、ヤンという人間を決め付けていた。
はっきりいって、村の中で一番苦手なのはヤンだった。

生まれたあそこは、鬱葱とした森の奥。
深い木々に囲まれて、陽の光は木漏れ日しか届かなかったから。
その明るさが眩しすぎたのかもしれない。

しかし、年が近いからと一緒くたに纏められるのが当たり前になって、その印象は変わり始める。
向こう見ずで、お節介な鬱陶しい奴・・・の筈だったのに、一緒にいると異様に居心地がいいのだ。
初めは何故なのか分からなかった。
気のせいかとも思ったくらいだ。

だが彼の生い立ちを聞いて、やっとパズルのピースがはまった。

彼の全ての行動は、自分が受けたものを少しでも返していけたらという気持ちに繋がっていたのだ。

そして、天性の性分というのだろうか。
逃げずにありのままを受け止めて、目を逸らさない強さ。更に時には自分を変えていける柔軟さがヤンにはあった。
だから、拾われたからと自分を卑下したり、貸し借りで物事を計ったり、価値を押し付けたりしないから
その行動が嫌味にも押し付けにもならないのだ。

この祭でもそうだ。
マリカたちのことがあるからこんな所にいるが、ヤンは踊りに加われないということを『仲間はずれだ』とは受け取らずに、村の掟だから『当たり前だ』と思っている。

・・・世の中に甘えているのは、どっちだ?

リウは心の中で降参のポーズを取る。

モノの言い方に紛れて見えにくいけど、何もかもが自然過ぎて分かりにくいけれど
ヤンの方がよっぽど大人だ。

たまに、暴走しても・・・少なくともこの4人の中ではいちばん・・・。

視線の先で、ずっと見られていたことに気付いたヤンが、訝しげにリウを振り返った。

「・・・なんだよ」
「べっつにぃ」

軽く口笛を吹いて、リウは祭の方に目を逸らした。
どうやら、マリカ達の踊りは終わったみたいだ。
今度は今まで踊りを見守っていた人たちが、炎の周りで輪になり踊り始めていた。

「ヤンーーっ!リーーウーー!!」

何処に行ったのか探す間もなく、屋根の下からマリカの声が割り込んできた。
腰を浮かせて覗き込むと、祭事用の衣装のままで仁王立ちするマリカ、そしてその手に食べ物をいっぱいに抱えた
ジェイルがいた。

「やっぱりこんなとこにいた。もう探したんだから。早く降りてきてよねー、わたしお腹ぺっこぺこ」
「あぁ、わかったよ」

ヤンは、リウを追求するのをやめて立ち上がった。
服の埃を払う手と反対の手が差し出される。

リウがいつもどおり、その手を握って立ち上がろうとしたときだった。
・・・ただ立ち上がらせる為には、少し強めの力で腕が引かれた。

「うわっ」

リウの体のバランスが僅かに崩れる。
転ぶほど強い力では無かったが、踏みとどまるために前に一歩踏み出す。
ヤンの体と交差する一瞬。

すっ、耳元を風が通り過ぎて。

「嘘。ほんとはちょっと嬉しかった。・・・ありがとな」

小さく耳打ちされた言葉。

リウは大きく目を瞬き、解かれた手の先を見る。

ひらりと重さを感じさせないしなやかさで、ヤンは地面に降り立つ。

「ほらー、リウも早く来いよー」

呼ぶ声はいつものヤンの表情と声だった・・・けど。

リウは耳元に手を宛てる。

そこはいつもよりも熱を持っていて・・・打ち寄せる波のように
いつまでもその声が聞えるような気がした。


2009.01.25 UP -side.Komame

ティアクライス部屋更新

  • 2009/01/25

ティアクライス部屋

こまめ…「焔に透ける」

寝る前に送られてきたので…いい夢みました。
あれはやばいわー。おちるわー(笑)
タイトルは私が…考えたので、雰囲気にあわなんだったらすまぬ。こまめたん。

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