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2017年07月

かまたきみこの道場破り

  • 2017/07/23

何があってもこれは参加を…!
と、決めていたので半年ぶり?今年初の展示館イベントに参加してきました。

生憎の雨の中、早めに行って館内鑑賞の予定が割と普通の時間に。
既に参加者かなーと思われる方々がいたりとか、スタッフっぽい人もいる…なあ、と、思ったら河内刀匠でした。
鉄の展示館、まっさきにばったり会う率No,1河内刀匠。(記録更新中)

どうもーって挨拶して頂くんですが、はたして覚えてるのか。
まあ、でもなんぞ段々見た顔は増えるので…まあ…。

中に入って、ぜつみょーーーに覚えられている職員さんとお話しつつ。
受付をしていると、玄関からも見覚えのある方が…って、あれ?かまた先生では。
みたいな感じでその後、しれっと鑑賞されてるのを(だよなあ、違うかなあと、思いながら)見てました。

そこで、ふと単眼鏡貸し出ししてくれるのを思い出して、今借りるべきでは!と、受付へ。
行ったら、単眼鏡という前に「宮入行平作の刀の鑑賞しませんか?」とご提案いただき、即お願いしました。
書類を書いて。

学芸員さんにまず説明をしていただき(私、畳の上で鑑賞するのはじめてです)つつ。
いつもとは違ってマスク装着で、いざ、鑑賞。
刃文の種類や、見え方、いつぐらいの作品か(若かりし頃の作品で、作風が変わってく過渡期とか)
本当はこんな風に触れるものではないんだけど、本物を鑑賞してもらいたい、触ってほしいとの事でいい方は悪いけど
犠牲になってもらってるとの事でした。

(故)人間国宝の方の刀、一般人が持てるとか普通はないない。

ありがたい話です。
実際に拝見した姿は、平安の頃の刀をめざした、ゆったりした反り。
かなり華やかな刃文だと思ったんですが、これでも一番いれてた頃より少ないとか…。
いつも見忘れる、銘も拝見しました。
で、思ってたよりも軽く感じたので「姿のわりに軽いですね」って言ったら「そんな事言われたの初めてです」と…。
えー…。
今年、初鑑賞だから?いやいや、でも新刀ってもっと見かけによらず重い!ってイメージだからなあ。
結構な溝が入っている作風なので、そのせいかもとの事でした。

その後、無事単眼鏡を借りて鑑賞ふたたび。

からの…なんと、時間ぎりぎりまでかまた先生と二人でお茶を飲みつつのんびりお話しできるという貴重な時間を過ごしました。

館内に戻り、銘切プレートを一面にバッグにつけてる方を取り囲んで「鎧になりそう、腕とか腰の」「はちがねは?」「いや、シャーマンみたいになりそう」とか、ほぼ初対面の人にまざって交流。

雨なので、内容変更でまずは宮入道場へ。
禁煙です、勝手に道具に触らない、壁とかも触らない(純粋に汚れる)と、簡単な説明を受けて。

鉄の展示館入口で、道場やぶりならたのもーって言うべきかとなり。
かけごえの練習をして…あとは、ぞろぞろと歩きで移動。

「こんな近くにあるんですねー」

と、道場入口で呟いたら、去年もお見かけした方に「あれ?はじめてですか?」って突っ込み頂きました。
ハジメテデス。

ぞろぞろ集まったところで、門の向こうに宮入刀匠の頭がぴょこぴょこ見えてました。
かわいいな!

お約束のように、門があいて、皆で「たのもー!」と乗り込む。
前に色々ポーズとってくださる刀匠。
他も、じゃあ、後ろで写真撮りたい方前へーの譲り合いでした。
なごみます。(笑)

さて、荷物は邪魔なのもあるけど汚れるということで、縁側に置いて、道場の中へ。
河内刀匠、根津刀匠、噂のぴちぴちのお弟子さん(宮入刀匠の息子さんだった)も加わってご挨拶。
道具の説明。
鋼の鍛錬の説明。
横にある、疲れないし、文句も言わないし、とても優秀な助手である鍛造機の説明。(笑)
一人の人も多いし、伝統的な鍛錬はなかなか難しいので貴重な戦力だそうです。が。やっぱり年代物でありました。

そこから、鍛錬のために火を起こしつつ。
ふいごの説明。
(この間、KATANAの新刊で読んでたのでわくわくしてました。たぬき...)
世界にふいごは沢山あれど、引いても押しても風が出るのは日本だけだそうです。
あと、もう職人さんがいらっしゃらないので。
デッドストックを探すか、他から譲ってもらうかしかないそう。
こちらのものは3世代使っているものだそうで、見るからに大きいけど、大きいやつだそうです。

そんな話をしているうちに、鍛錬の準備ができそうだよー。
と。
外にいたりしてる他の刀匠がたが、わさわさーっと来て一糸乱れず槌をもつのですごいです。
お弟子さんは、本日が初!鍛錬だそうで。
音が変とか、やれ貴重な失敗をとか…言ってたら、失敗しました。河内刀匠が。(笑)

頭の上から同じ場所に向こう槌を振り下ろし、飛び散る火花、凄いです。
音も、綺麗に入ると澄んだあの音がでます。
基本はずっと同じ場所を狙うらしく、鋼を調整するのは親方(横座)の役目なんだそうですよ。
なので慣れないと、鋼を追って振り下ろしてしまうので大変なんだとか。

そこから、やりたい人!ということで。
まさかの向こう槌体験でした。

刀匠がたは、頭の上からですが。
初心者は無理なので、腰くらいから狙います。
まずは颯爽と手をあげた方々が順番に打ち、やればいいと発破かけられた方が、結構長く打ち(顔見知りへの無茶ぶりの模様)
そこは先生やらないと!とかまた先生が…スカートにヒールで参加。
どうしようかな、いやでも来たからにはやった方がお得では。
とか悩んでる感じの人でしたが、折角ならやればいいの空気にやらせていただきました!(笑)

結果、まず槌が重い。とても重い。(約8kg)
宮入刀匠が火を入れてる間、もしかしたら床に降ろしててもよかった気がしますが。
なんとなく、土に降ろせず空中待機。
段々ずっしり。

いざ、初・向こう槌!でしたが良い音が出たんです!
ずっといい音出てて、ほめていただいてた気がするんですが、本人は必至なんで、聞こえなかった。
そこから刀匠が水をですね…鋼に…。
(ってことは、ボン!ってなるなーと思いつつ叩いたけど、これがまた結構な爆発で)
次の向こう槌がひるんだので、刀匠に「びっくりした?」と聞かれました。

びっくりしますがな…!

そんな感じで、湿気の暑さで限界がきそうです!な感じになってきたところで、炭切も見せていただき。
(汚れるから、と、おっしゃってましたが、河内刀匠の実践コーナーでした。
すごいナタさばきでした…千切りかな)
宮入刀匠とは、ここでお別れして、展示館へ帰還しました。

(道場破りはできなかったということで「口ほどでもなかったな」の言葉とともに、裏口から出ました。笑)

 

展示館では、今回の新作展示の解説、からのお茶会になりますが。
後で写真含めて追加しますー。

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