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2009年02月16日

ある色だけで描いてみよう

  • 2009/02/16

ファイル 410-1.png

本拠地っぽいものになってれば良し。

12冊の本を集めたところで止めてあるデータのクエストが飽和しました…。
武者修行もレネゲイド退治も交易クエストも、モアナに「報告みといてね~♪」って言われるのに…派遣日数0日のままです。
モアナさーん報告見れませーん!!
っていうか、見れるけどクリアになりませーん!!!(つまり次のクエストが発生しない。涙)
通信の派遣クエストすら、もうレネゲイド退治しか出ない。
…。
つ、つまんない!!!

コレハアレデスカーサンシュウメヤレッテコトデスカー?

とか、思いつつ。
その為には今のデータでラスダン突っ込んでって石版前でセーブしないと寂しいので、どうするか思案中です。
ぶっちゃけ…兄貴が書を焼いて歯が光ったまま去る辺までっていうかリウが仲間になるまで進めるのが面倒です。

風のさき

  • 2009/02/16

- 2 -

「いっ、た、い、どん、だけ、続い、てんのー。このゴ、ツゴツ、は・・・」

肩で息をしながら握った杖に体の体重を預け、足を一歩また一歩と進めていく。

この岩ばかりの峠道に入って、もう丸1日と半分になろうとしていたが、未だ頂上にも辿りつけていなかった。

ざっと見た時は、一日もあれば抜けられると踏んでいたのに。
いや、距離にしたら大体そんなものだと思うのだが、とにかく岩がゴロゴロしていて歩きにくいこと
この上ない。
峠というよりも、崖といった方がいいのかもしれない。
所々寸断されていて回り道しなければならなかったり、曲芸宜しく綱渡りしたりしているから、
余計に時間を食ってしまっているのだろう。

登ってきた道を、肩越しに振り返ってみる。

・・・ここまで来れた自分を褒めたくなるような険しい道程に肩を竦めつつ、ふと目に入った光景に足が止まった。

一時は遠く頂しか見えなかったチオルイ山が、いつしか近く見えるようになっていた。
あの山向こう側で、登ろうかどうしようか迷っていたのが去年の秋のこと。
それから初雪をみて、本格的な冬を迎えて・・・

「そういや、そろそろ日差しも変わってきてるもんなー」

そんな事を今更ながらに気付いて、目の上に手をかざし空を仰ぐ。

風はまだ冷たかったが、皮膚が凍てつくようものではなくなっていた。
前までは寒くてフードを被らずにはいられなかったが、今は人に会うことがなければ
フードも必要ない。

今までに感じていたものより、明らかに風は優しくなっていた。

「・・・ん?」

ふと、その風に乗って、何か懐かしい匂いを嗅いだ気がして、鼻を動かしてみる。
なんだろう・・・懐かしいような・・・違うような。
探るように辺りを見回してみる、と。

「あ。」

目を凝らすと、先にある筈の山道が消えていた。
ということは、あそこが頂上だ。

「な、長かったぁ・・・」

そう言いながらも、一気に体の疲れが飛んだ気がした。
まだ下りがあるから越えたことにはならないけど、それでもようやく半分は過ぎたということだ。
先が解らないほど不安なものはないから。

現金なもので、あれほど重かった体が嘘のように、思い通りに動いてくれた。
坂の向こうを少しでも早くこの目で確かめる為に、小走りに走り出す。

拳ほどの岩をいくつも飛び越え、そして向こう側がもう見える!というところに来た時だった。

一際強い風が、正面から音を立てて向かってきた。

足を止めやり過ごさなければならない程の強風。
マント、そして辺りの岩砂が煽られる。

「っ・・・」

反射的に腕で目を覆い、風をやり過ごした。

それでも少し、目に砂が入ったみたいだった。
ぎゅっと目を瞑って涙で埃を洗い流し、再び目を開く。

滲んだ視界が、次第にくっきりとピントを結んで・・・。

「うっわーー」

自然に、感嘆の声が口から零れていた。

眼下に広がっていたのは、緑の原野だった。

今までは、土だの雪だの岩だの。
色というものから遠ざかっていたのだが・・・

鮮やかな、けれど住んでいた森とは違う種類の緑が目に飛び込んでくる。

「あの匂いはこれかぁっ。この岩山で風の向きが変わって気候も変わってんのかなー。へぇーーー」

峠を下るのには案外時間が掛からなかった。
向こう側に比べて、山道が割に整備されいたことと、なによりゴールが見えているというのが
歩く気に繋がったからかもしれない。

サクリ

苔とはまた違う・・・草に覆われた、やわらかい土地。
ほころび始めの小さな花と、鳥の声。

気づけば、傍で蝶も飛び始めていた。

「あー、こんくらいのあったかさなら、どっかに世話になんなくても野宿できるかもしんねー」

適当な木を見つけると、着ていたマントを脱いで腰を下ろす。

グレイリッジという鉱山街を出て以来、まともに宿にもありつけていなかった。
山小屋のような所があったから、辛うじて野宿からは免れていたが・・・

ぐぅん、と体を伸ばして、緑の空気を肺いっぱいに吸い込む。
やっぱり木とか緑とか見ると、心の緊張が解ける気がした。

「もう毛皮から外套に買い換えないとなぁ・・それから・・・」

瞼は直に重くなってきた。

『・・・なぁ』

ん?

『なぁ、おい。大丈夫かよっ』

なんか呼ぶ声がするけど・・・もう夢見始めてんのかなー。

『なんか冷てぇんだけど!?なぁ、目ぇさませって』

うるさいなー。
ちょっと眠いだけだからさ。
寝かせてくんねーかな・・・

そして、久しぶりに夢をみた。
悪夢とか追いかけられるとかそんなのじゃなくて。

ゆらゆらと揺れて
なつかしい、ゆりかごに包まれてるみたいな

あったかい。

そんなゆめをみた。

眩しい。

リウは薄目をあけた。

目の前には、綺麗な銀色。
カーテンの隙間から細く差しこんだ光に反射して、キラキラしている。

へー、睫も銀色なんだ・・・

・・・。

「まつげ?」

自分の呟いた言葉に、煙のように不確かだった思考回路が急速に現実化、繋がりはじめる。

目の前で同じ掛布を被って寝ているのは、同い年くらいの少年。
気持ち良さそうに寝息を立てている。

だ、だれ?コレ。
え?オレどっかに世話になってたっけ??

いや、っていうか!!

リウは違和感に、掛かっていた掛布を剥ぎ取った。

「は、はははは裸ってどういうことデスかーーー!?」

なんとも情けない叫び声が、小屋の中に響き渡った。



2009.02.16 UP -side.Komame

その腕のぬくもり

  • 2009/02/16

ファイル tia-10.jpg
本当の家族みたいに暖かな関係。

あれ…?

  • 2009/02/16

リウも緑髪分類…?
え?
もしかして今更とか言われるパターン…?

ロリった…

  • 2009/02/16

時々とっても描きたくなるんです!!
オリジナル化が激しすぎて誰だかわからなくなってる気がするー。

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